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ペースノート講座 vol.02

 月末になると、いっつも〆切り間際の原稿の山と格闘するメロンナビです。
 そろそろポイント・オブ・ノーリターン。電話の向こうの編集さんの声が、徐々に不機嫌になってくるのがわかって超怖えぇとかそんな(´・ω・`)


 さて、即席ペースノート講座第2回。
 今回はコースの細かな特徴を記していく「補助語」のお話を中心にお届けします。

 前回はコーナーの向きを「L」「R」で表現し、角度を9段階、それにストレートの長さを組み合わせれば、基礎となるペースノートが完成する・・・というところまでお話しました。

 でも、実際のコースはそんなに簡単なものじゃありません。
 例えば、コーナーとコーナーのあいだが非常に短いところもあります。
 あるいは、最初こそゆるいけど、奥でガクッと曲がりこんでいるようなコーナーもありますね。
 路面を見てみると、砂や泥が乗っている場所もあれば、デコボコになっている所、段差のようになっている所・・・。

 それらすべての道の状況を知っていてこそ、はじめて安全に、かつ速いスピードで走ることができます。
 そして、そういうコースの状況を簡単な言葉で表現したもの、それが「補助語」と呼ばれる用語なのです。

 ここは実際の映像を見て説明したほうが、理解も早いかもしれませんね。



 これは第2戦『久万高原ラリー』のSS1「赤蔵ヶ池?」。
 この映像で、1分チョイの所までを記したペースノートの表記は、以下のようになります。


St 20 L7s 40 R2 K30 R4sカット す
 
L4 す R5 70 L3 30 L4 & L3 す

R4 30 L3 & R4 & R3 50 R2< 30

L1l ̄g− す R1 & L4/1DC



 ・・・なんじゃこりゃ、と思われる方もおられるでしょうがwww
 だいたいノート上の表記はこんな感じですね。

 ちなみに用語の意味やノートへの書き方は、選手それぞれでまったく違います。もし、同じコースを走る他のマシンのインカー映像が手に入ったなら、聞きくらべてみると面白いかもしれませんね。

 我々が使っている補助語を、ざっと一覧にしてみます。
 左から順番に、書き方、読み方、意味ということで。



【コーナー間隔の補助語】


  すぐ  次のコーナーが直後に来る。

  アンド  次のコーナーが少しだけ離れて来る。

 感覚としては
 すぐアンド20304050 ・・・
 という感じに、コーナー間隔が大きくなっていきます。


【コーナー形状の補助語】

  ショート  コーナー自体の長さが短い。

(筆記体のL)  ロング  上記とは逆に、コーナー自体の長さが長い。長くなるにつれて「ベリーロング(vl)、ベリーベリーロング(vvl)などもあり。

  オープン  コーナーの曲率が途中でゆるくなる。

  クローズ  上記とは逆に、コーナーの曲率が途中できつくなる。

 オープンとクローズは組み合わせて使う場合もあります。「</」の場合、途中で曲率がゆるくなるけれど、その後ふたたびきつくなる、という意味。

  ワイド  コーナー出口の道幅が広い。

ナロー(記号なし)  ナロー  上記とは逆に、コーナー出口の道幅が狭い。

  ヘアピン  ヘアピン状の急コーナー。

  リバース  メインのコーナーの前に、逆方向に曲がる小さなコーナーがある。「rL4」の場合、左4コーナーの直前にごく小さな右コーナーがある。

キャン  キャンバー  バンク。

オフキ  オフキャンバー  逆バンク。


【走行ラインの補助語】

  プラス  コーナー出口でアウト側につけ。

  マイナス  上記とは逆に、コーナー出口でイン側につけ。

キープイン(記号なし)  キープイン  コーナー全域でイン側につけ。反対語は「キープアウト」。類義語に「キープレフト」「キープライト」がある。

カット(記号なし)  カット  コーナーのさらに内側にタイヤを乗せることができる。

DC  ドントカット  上記とは逆に、障害物などがあるため絶対にコーナー内側にタイヤを乗せてはならない。

  フラット  アクセル全開で通過可能。


【その他の補助語】

St  スタート  SSスタート。

//  ゴール  SSゴール。

  キンクス  細かいコーナーがいくつか続くが、ラインを正確に取れば直線でつなげられる場合。ストレートと同じなので、後ろに距離の数字がつく。

  グレーチング  道を横切る溝フタあり。

ギャップ(記号なし)  ギャップ  路面に凹凸あり。

  クレスト  丘状の起伏。

  オーバー  〜しながら。「∩ ̄L4」の場合、起伏を越えながら左4のコーナーを曲がる。

スリ  スリッピー  路面が非常に滑りやすい。

  コーション  注意せよ。



 ・・・書き出してみると、たくさんあるなあ(-_-;)
 もちろん本番のペースノートでは、これらの補助語をすべて使ってコースを表現しています。

 でもコースを「言葉」という形で正確に表現するには、これでもまだ足りない。補助語でも表せない、特殊な形状のコーナーが実際のコースにはゴマンとあるのです。

 ラリー選手にとって、ペースノートとは日々進化するもの。「これだ!」という正解はありません。
 それゆえに、ペースノートとは選手の性格や想像力といったものが、一番よく表れているものなのかもしれませんね。

 2回にわたってお送りした即席ペースノート講座、如何だったでしょうか。
 これで、きっと今までとは違った目線でインカー映像を眺めることができる、はず!?(^_^;) 

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